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学習塾の無料体験授業や無料カウンセリングを受ける際のポイント5つ。

受験シーズンや大型連休、夏休み前になると学習塾の無料体験や無料カウンセリングの案内パンフレットを見かける機会が増えます。

体験授業やカウンセリングは塾の授業風景などを実際に確認するチャンスですので、入塾する前に受けてみるのはよいことです。

しかし、「体験を受けたから塾に入る義理がある」というように入塾を決めて後悔するというケースもありますので注意が必要です。

体験授業やカウンセリングを受けるときのポイント

【体験授業やカウンセリングは「客寄せ」と割り切る】

例えば不動産屋の場合、ウィンドウに「立地条件・間取り・家賃」が非常に良い物件の情報を貼りだしていますが、塾の体験入学や無料カウンセリングはそれと同じようなもので、いうなれば「客寄せ」のために行うものです。

不動産屋が良物件の情報を貼りだして客寄せを行うように、塾も体験入学を行うときは「きれいな教室に一番良い席を確保し、人気講師が指導を行う」など、もっともよい条件で行い、入塾したいという気持ちになるよううながします。

しかし、不動産屋のウィンドウで見つけた良物件について問い合わせると「その物件はさっき契約が決まりました。代わりにこの物件はいかがですか?」など、違う物件を案内されることがあるように、塾も「入塾してみたら大学生アルバイト講師が担当になった」など、体験とは内容が異なるということもあります。「実際の授業と同じ授業を体験できる」といううたい文句ではありますが、体験入学や無料カウンセリングは「客寄せ」と割り切って考え、「よいところだけを見せている」と考えて受けたほうがよいでしょう。

【塾に質問をしてみよう】

無料体験やカウンセリングで疑問に感じたことがある場合はもちろん、特に疑問を感じなかった場合でも塾に質問をしてみましょう。

例えば、「体験で授業してくれた先生が指導してくれるのか」と聞いてみるのもよいでしょう。

「ほかにもよい講師がいますので」と答える場合は、入塾後の講師は別の講師になる可能性があります。その講師がどのような人かを明確に答えない塾は入塾を避けたほうがよいかもしれません。

【可能であれば一緒に授業を受ける】

塾によっては断られたり、子どもが恥ずかしがったりするかもしれませんが、可能であれば一緒に体験授業を受けてみるのもよいでしょう。

塾の雰囲気、授業を受けている生徒のタイプなどをより詳しく把握することができます。

【授業の様子を見るときは講師だけではなく「ほかの生徒」を見る】

一緒に授業を受けたり、教室の外から授業の様子を見たりするときは指導をしている講師を見ることも大切ですが、指導を受けているほかの生徒の様子も見てみましょう。

授業に集中していない生徒や内容が理解できず困っている様子の生徒、講師の話を聞かず雑談していたり、別のことをしていたりする生徒がいないか、そのような生徒がいる場合、講師がどう対応するかも見てください。

【「楽しかった」ではなく「ためになった」で決める】

子供に体験入学の感想を聞いて「楽しかった」「面白かった」という答えしか得られなかったときは、なにが楽しかったのか、実際に受けてためになったことはあったかなどを詳しく聞いてみましょう。

「友だちや知り合いがいて楽しかった」「先生の雑談が面白かった」「スタッフがフランクで嬉しかった」などの要素は大切なことかもしれませんが、学習効果とはあまり関係ないポイントです。

また、体験入学を「客寄せイベント」として考えると「楽しかった・面白かった」という感想が出るのは自然なことといえますので、「楽しかった」だけで入塾を決めるのはおすすめできません。

「数学でわからない場所があったけれど、どう考えればよいかがわかった」など、学習の「ためになった」という部分があるかどうかに注目すると、学習効果を得られる塾であるかどうかを判断しやすくなります。

まとめ

無料体験や無料カウンセリングを受けるときは、こちらで用意しなければならないものがあるかどうか、テキスト代など授業料以外に必要な費用があるのかなどを問い合わせておくとよいでしょう。

その時の対応で塾の雰囲気もなんとなくつかめますので、違和感があるときは体験自体を取りやめることを検討してもよいでしょう。