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集団指導と個別指導の違いは何ですか?そのメリットとデメリットについて教えてください。

学習塾の学習方法には、複数の生徒が同時に授業を受ける「集団指導」と、生徒と講師が1:1、あるいは2~3人程度の少人数で授業を行う個別授業の2通りがあります。

「人数が違うだけ」という印象がありますが、実際は人数以外にも様々な違いがあり、メリットやデメリット、お子様の性格による向き不向きなどもあるため、選び方を間違えると思うように学習効果が上がらないということも少なくありません。

集団指導と個別指導にはどのような違いがあり、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

集団指導の特徴とメリット・デメリット

集団指導は講師1人に対して生徒が10名以上いる学習スタイルで、塾によっては数十名の生徒が一度に授業を受けることもあります。

生徒一人一人の習熟度に合わせて指導を行うのではなく、年間指導計画に沿って指導を行うなど、学校の授業に近いスタイルといえるでしょう。

集団指導のメリットは、なんといっても授業料が手頃だということです。家計にかかる負担が少ないため、通塾の機会を増やしやすく「学習時間を増やしたい」というご両親に最適です。

また、指導計画に沿った指導を行うため、学習の進み方が安定している、塾によっては「先取り学習」を行っているため、受験対策に適しているといったメリットもあります。

このほか、一緒に学習する仲間が多いことから学校外の友だちができやすい、仲間同士で刺激し合うことから成績が伸びやすいなどの効果も期待できます。

しかし、集団で授業を行うことから生徒一人一人に目が届きにくいというデメリットがあるため、学習についていけない・内容がわからないといった場合に「おいてけぼり」になることがあります。

また、学校よりも授業の速度が速く、内容を先取りしていることが多いため、「学校の授業につていけない」生徒は「塾に通っていてもほとんど理解できていない」など学習効果が上がらないばかりか、周囲から取り残されているという感覚から自己評価の低下や学習に対する苦手意識に繋がる可能性もあります。

個別指導の特徴とメリット・デメリット

1:1や少人数で学習を行う個別指導は、生徒一人一人の習熟度に合わせたオーダーメイド的な指導を受けられることがメリットです。

そのため、学校の授業を先取りして学びたい、受験対策をしたいという場合はもちろん、わからない点があるときは質問しやすいので、学校の授業についていけない、苦手教科を克服したいといった場合にも適しています。

一方、個別指導は集団指導よりも授業料が高めなことと、カリキュラムに沿って指導する方法ではないため、学習の進行速度が安定せず遅れやすいのがデメリットです。

また、塾のなかに友だちや学習仲間ができにくいため、お子様の性格によってはモチベーションを維持しにくいこともあります。お子様と講師の相性が悪いと学習効果が出にくいのもデメリットといえるでしょう。

まとめ

それぞれ異なる特徴を持つ集団指導と個別指導は、それぞれメリットとデメリットがあり、お子様の性格や習熟度によって合う・合わないがあります。

集団指導と個別指導のどちらの方が質が高い、学習効果が高いということではありませんので、学習塾を選ぶときは特定のスタイルにこだわらず、お子様の個性やライフスタイルに合ったスタイルを選ぶと、より高い効果を得ることができます。