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受験に影響する!素内申と換算内申の違いとは?

素内申は通知表の各教科の5段階の成績を単純に足したものです。一方、換算内申は素内申に計算を加えたもので都道府県や学校により計算方法が異なります。受験で使用されるのは換算内申です。

 

素内申と換算内申の他に調査書点という値があります。最終的に高校受験で使用されるのは調査書点ですが、換算内申を基準に変換して使用します。

素内申と換算内申の違い

素内申

通知表の9教科5段階を1教科5点満点とし単純に足したものです。

オール5なら9教科×5点=45点となります。

換算内申

素内申に計算を加えたものが換算内申ですが、都道府県や受験する高校により計算方式は異なります。特定の教科の成績を2倍したり、1.2.3年の成績をすべて合計したりとさまざまです。

例えば、3年のみの成績で5教科1倍、実技4教科は2倍の換算内申の場合でオール5だとします。計算式は、5×5教科+5×4教科×2倍=65点となります。

受験への影響は?

公立高校受験の一般入試では、入試本番のテストと調査書点の合計で合否が決まります。多くの高校では調査書点≒換算内申のため、換算内申は非常に大切な数値です。素内申が良ければ必ず換算内申がよいとは限りません。特定の教科の成績だけ何倍かされる計算方式もあるため、同じ素内申の人がいても何倍かされる教科の成績がよい人の方が換算内申がよくなるケースも珍しくありません。受験する高校がどのような計算方式なのか確認しておきましょう。

受験は内申だけで決まらない

推薦入試であれば内申の基準クリアが条件ですが、その他に小論文や面接があるのが一般的です。公開されている内申を目安に小論文・作文・面接の対策をしておくとよいでしょう。

一般入試の場合は内申点が重視されるのはおよそ3割で、残り7割は入試当日の5教科の試験次第です。内申が水準以上でも入試当日の点数が悪ければ厳しい状況になります。逆に内申が悪く合格は難しいとされていた場合でも当日の試験次第で挽回も可能です。一般入試は内申点だけで判断せず、入試当日に高得点を出せれば合格の可能性は十分あるのです。当日に向けて万全の入試対策を試みましょう。

まとめ

素内申は9教科の平均ともいえますが実際に入試で使用されるのは換算内申です。もちろん9教科のバランスは大切ですが、受験する高校によって換算内申で点数が取れる可能性もあります。換算内申の計算方法も意識して、高校選びの参考にしてみてはいかがでしょう。