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岐阜県の高校受験における奨学生、特待生制度について教えてください

経済的事情などで進学を断念せざるを得ない場合など、条件により「奨学生・特待生制度」の利用が可能です。学費の貸付や給付を行う制度で、国・各都道府県・各高校により支援の内容は異なります。申請資格は奨学金の種類により、成績が関係するもの、それ以外の条件が対象となるものがあります。また、特待生制度は主に私立高校を対象としています。

 

岐阜県内すべての全日制私立高校の推薦枠では、高校独自の奨学生制度を設けています。私立高校の特待生制度は、入学金や授業料などの一部または全額免除される制度です。学力・スポーツ・芸術分野などの優秀成績者が対象。奨学生・特待生ともに内容については各学校へ問い合わせしてみましょう。

岐阜県の高校受験における制度

公立・私立別で、申請資格に多少の違いはあるものの制度自体は共通です。高校受験に関する岐阜県の奨学金制度は下記の3つです。

 

  1. 岐阜県選奨生奨学金 
  2. 岐阜県高等学校奨学金 
  3. 岐阜県子育て支援奨学金 

 

1.2.3共通の申請資格として「保護者が岐阜県内に住所を有すること」とあります。他は奨学金の種類によって異なります。1は成績が優秀であり、経済的理由により修学が困難と認められた場合に申請可能です。3は経済的な理由は問わず、生徒が第3子以降であれば申請できます。

各制度は貸与なので全額返還しなくてはなりません。それぞれ貸与終了後、約半年の措置期間をおいて10年以内に返還することになっています。無利息のため借りた額のみの返還です。

国の高校受験における制度

高等学校等就学支援金制度

国公私立問わず、所得要件を満たす世帯の生徒に対して、授業料に充てるための支援を国が行う返還不要の制度です。年収約910万円未満の世帯が対象となり、申込みが必要となります。この制度は2020年4月から制度改正が行われ、私立高校等に通う生徒の就学支援金の上限が引き上げられます。年収590万未満の世帯が対象となり、保護者様の課税所得を基準に判定されます。世帯の年収がこのラインを超えた場合は対象外となるため、制度の適用となる世帯は限られてくるでしょう。国公立高校の支給額の変更はありませんので、現行制度がそのまま継続されます。

高校生等奨学給付金

教科書費・教材費などの授業料以外の教育費を支援する返還不要の制度です。生活保護世帯・住民税所得割非課税世帯が対象となります。

まとめ

学費等が高額となる私立高校に手厚い制度という印象でしょう。国・都道府県の支援は世帯の所得等が大きく関係してきますが、該当する可能性がある場合は、ぜひ確認しておきましょう。