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定期テスト対策と高校受験対策のための間違えない塾選びのポイント7つ。

お子様が中学生や、小学校高学年になると「そろそろ高校受験に備えよう」と考えるお父様やお母様も多いでしょう。

しかし、いざ塾を選ぼうとしても近年は塾の数が多いため、どの塾を選べばよいのかわからず、入塾しても効果が上がらず別の塾に乗り換えるということを繰り返すといったパターンに陥ることもあります。

どのようなポイントに注目すれば、お子様にあった塾を見つけることができるのでしょうか。

塾選びのポイント

【目的と合っているか】

塾選びでもっとも重要なポイントは、なんといっても塾を利用する目的と塾の指導内容があっているかということです。

例えば、学校の定期テストが平均点以下で、「学校の授業についていけるようになりたい」「苦手強化を克服したい」という場合、現在学校で取り組んでいる授業内容からさかのぼって学び直しする必要があることがほとんどです。

そのため、学校の授業を先取りして学ぶ進学塾などに入ると授業についていくことができず、成績が上がらないどころかかえって苦手意識が強くなることがあります。

集団指導の塾の場合は「おいてきぼり」になることが多いため、自分のペースで苦手な部分にじっくり取り組める個別指導の塾が適しています。

その反対に、成績上位で受験対策のためにどんどん勉強をしたいという場合は、学習スピードの速い集団指導の進学塾などがよいでしょう。

【知り合いや友人がいるか】

塾に知り合いや知人がいるとお互いの成績を比べ合うことで切磋琢磨しやすいほか、「友人がいる」というだけで通塾のモチベーションを維持しやすくなります。

一方、塾に知り合いや友人が多いと「勉強ではなく遊びに行っている」という状況になることがあるほか、塾での成績に差があるとコンプレックスを感じて人間関係がうまくいかなくなるなどのリスクも高くなります。

特に、「みんなが行っているからなんとなく」などのように目的意識がはっきりしないまま知り合いや友人が多い塾に通い始めると失敗しやすい傾向があります。

知り合いや友人がいる塾と、知り合いや友人がいない塾で迷ったときは、本人の性格や目的意識を確認し、どちらの環境が適しているかを判断するとよいでしょう。

【講師の質と相性】

例えば、リンゴのことを説明するときに「赤くて丸い食べ物で、甘くて少し酸っぱい」と説明する人と「バラ科の樹木で5月ごろに開花。10月ごろに結実し、赤い品種と緑の品種がある。主な産地は青森、長野」のように説明する人がいます。

前者の説明は果物としてのリンゴの見た目や味がわかりますが、説明としては「子ども向け」になるため、幼児の教育には適していても中学生向きではありません。

学術的な言葉を使用した後者の説明は幼児には不向きですが、中学生や高校生には適しているといえます。

また、説明をする際に「字引的な説明」をする人と「体験やユーモアを交えて説明」する人がいます。字引的な説明は「シンプルでわかりやすい」と感じる人と「つまらない」と感じる人がいる一方、体験などを交えた説明は「おもしろい、わかりやすい」と感じる人と「話が長くてわかりにくい」と感じる人がいます。

塾を選ぶときは、講師が「生徒に適したレベルの指導を行っているか」を確認するとともに、「指導方法が子どもに合っているか」といった相性も確認しましょう。

【システムの柔軟性】

通塾を続けていると、通い始めたときは分からなかった問題点が見つかったり、学習効果が出て成績が伸びたりするなどの理由から「学習スタイルやクラスを変更したい」と感じることがあります。

このようなとき、変更の希望に応じてもらうことができるかなども確認しておきましょう。

【合格・指導実績】

受験対策に塾を利用する場合、合格実績や指導実績は重要なポイントとなります。

そのため、塾のパンフレットなどを見ると合格人数を具体的に明記しているケースもあります。

しかし、数字だけを見て判断するのは危険です。

例えば、「○○高校合格者10名」と書かれていても、生徒が300人いる塾の10名と、生徒が100名いる塾の10名では大きな違いがあります。

合格者数だけで判断すると小人数制で優秀な指導を行っている塾を見逃してしまいかねませんので、数字に惑わされないよう注意しましょう。

【家からの距離】

学校での学習のあと塾に通うと、授業が終わる時間が夜9時や10時になってしまうということもあります。

塾が家から遠い場合、帰宅時間が遅くなって充分な睡眠時間を確保できなくなってしまいます。

また、帰宅してから塾で勉強した内容を復習する余裕がなくなる、帰宅時間が遅くなったことで犯罪などの被害に遭いやすくなるといったデメリットもあります。

送迎の有無などによって通塾の負担は変わりますが、家からの距離が遠すぎると身体的・精神的な負担が大きくなるので、できるだけ家から近い塾を選ぶとよいでしょう。

【費用・月謝】

お子様の塾通いを始めるにあたって気になることといえば、やはり「費用がいくらかかるか」でしょう。

費用が安い塾は通わせやすいというメリットがありますが、安い塾には安いなりの理由があります。月謝は安いけれどテキスト代などで多額の費用がかかる、講師の質が低い、塾をやめるときに違約金などがかかるなど、様々な可能性が考えられます。

また、月謝の額は「払っても家計に余裕がある」という範囲にとどめておきましょう。

塾通いが始まると「交通費」や「お弁当代」「テキスト代」などでお金がかかります。

さらに、夏休みなどの長期休暇シーズンは「夏期講習」などで月謝も高くなるため、「月謝を払うと家計がギリギリになる」という状況では通塾を続けられなくなる可能性があります。

まとめ

同じ学校に通う知り合いや友人が塾に通い始めると、気持ちが焦って塾通いを始めたくなるかもしれませんが、塾をなんとなく選んでなんとなく通っても長続きせず、学習効果も上がりません。

焦って決めるのではなく、現在の成績状況や塾を利用する目的などを見据え、お子様の個性やライフスタイルなどにあった塾を選んでくださいね。