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中2になってから、やる気が起きない、成績が伸びない…。中2の中だるみの原因と対策。

小学生の頃はしっかりと自宅学習ができていたお子様でも、中学2年生ごろになると急激にやる気をなくしてしまったり、成績が伸び悩むことがあります。成績が急激に下がるケースも多い中学2年生は、「中だるみの中2」といわれており、保護者や学校の先生の悩みの種になっています。

しかし、中2になると必ず「中だるみ」するというわけではなく、中だるみしないお子様もいます。なぜ、中2の中だるみは起こるのでしょうか。

中だるみの原因

  • 「わからない」が増えて、やる気をなくす
  • 目標や目的が見つからない
  • 反抗期

 

中学の学習は小学校の学習よりも高度で複雑です。中1のころは小学生のころの学習方法でも通用しますが、中2になると学習内容が本格化して小学生のころと同じ学習方法では通用しなくなることがあります。そのため、これまで好成績を維持していたお子様や、成績を順調に伸ばしていたお子様でも成績が下がったり、伸び悩んだりします。

学習でつまづくことが多くなると「わからない」「できない」が増え、やる気がなくなる悪循環を起こすことがあります。

また、中1のころは中学校の環境に慣れることに精一杯ですが、中2になって学校生活に慣れると精神的な余裕が生まれます。中2のころは進路についてまだ考えていないお子様が多いうえ、「受験までまだ1年ある」「受験勉強は中3になってからでもよいだろう」といった意識もあるため、学習をする目的や目標を見失いがちです。明確な目標などがないとモチベーションを維持しにくいだけではなく、「わからない」を解消しようという意欲もなくしてしまいます。

さらに、心や体が子どもから大人に変化する中2は「子どものように甘えたい」という気持ちと、「大人として扱われたい」という気持ちから精神的に不安定になりやすく、いわゆる「反抗期」を迎える年頃です。

そのため、成績が下がっていることや学習につまづきを感じていても、先生に相談できなかったり、まわりから「勉強しなさい」といわれると反抗心からやる気を失ったりします。

中だるみしたときの対策

  • 自分に合った学習方法を見つける
  • 目標を見つける
  • 学習塾を利用する

 

中学の学習は小学校よりも高度で複雑であるだけではなく、学習のペースも早くなります。小学生のころと同じ学習時間と方法では通用しなくなり、学習についていけないことから中だるみを起こすことがあるので、お子様自身の性格と学習内容に合った新たな学習方法を見つけ、「わからない」を増やさない・減らしていくとよいでしょう。

 

また、目標がない状態では意欲を維持しにくく、成績が下がったり伸びなかったりすることへの危機感も少なくなります。将来の進路など、目標を見つけると意欲が低下しにくいだけではなく、精神的にも安定しやすくなります。

自分に合った学習方法や学習の目標を見つけるのに学習塾は最適な場です。学習時間が増えるだけではなく、学校や自主学習では見つけられなかった考え方や解法を知るきっかけにもなります。

また、具体的な進路の目標を持っている他者と関わることで、学習や進路の目標が見つかるかもしれません。

まとめ

小学生のころは塾選びや家庭学習のスケジューリングなどは保護者主体で決めることが多いですが、「一人前として扱われたい」という気持ちが強くなる中2の場合、保護者主体になると反抗心から取り組んでもらえない可能性があります。

お子様の意志を尊重し、塾選びやスケジュールの決定もお子様主体で行い、保護者は助言者としての立場でよいでしょう。

学習のスケジューリング、取り組み方など、なかなか上手くいかない場合は、塾など専門家の力を借りる手もあります。