成功体験の積み重ねが大事。自ら学習する子になるためのメソッド4つ。
学校や塾では勉強できても家庭ではなかなか勉強してくれない、勉強を始めたのは良いものの集中してくれないなど、家庭学習に関する悩みはつきません。
「自分から進んで勉強してくれたら」とは思うものの、どうすれば家庭学習の習慣を身につけることができるのかわからないという保護者様も多いのではないのでしょうか。
今回は、自ら学習する子になるためのメソッドを4つ、ご紹介します。
「子どもは勉強が嫌い」を出発点に考える
子どもは本来、一つの場所にじっと座ったり、集中力を長時間キープしたりといったことは得意ではないため、机の前に座って勉強するのは「頑張らないとできないこと」であり、「楽しくないこと」です。
頑張らなくてはできないことや楽しくないことを「好きだ」という人はいません。つまり、勉強が嫌いなのは特別なことではなく、極自然なことといえます。
しかし、楽しいと感じることであれば「好きだ」と感じることができ、自分から積極的に取り組もうという意欲が湧くのではないでしょうか。
自ら学習する子になってもらうには、「子どもは勉強が嫌い」を出発点に、「勉強を楽しく・好きになってもらう方法」を考えていきましょう。
自ら学習する子になるためのメソッド
- 「考えること」「学ぶこと」が楽しいと感じる環境を作る
- 「いつ」「どのくらい」を自分で決めてもらう
- 「知らない」「わからない」は怖くない
- 保護者が「お手本」になる
勉強が楽しいと感じるためには、考えることや学ぶことを「楽しいこと」だと感じることと、わからないことや知らないことを「怖い・恥ずかしい」と感じないことが重要です。
テストで悪い点を取ることが怖いという気持ちで勉強をしていると、勉強することは「楽しい」になりません。よい成績を取ることができても「失敗しなくてよかった」と思うか、「もっと良い点が取れたはずなのに」という気持ちになり、成功体験として感じることができません。
しかし、テストで点を取ること自体が楽しいと感じていれば、よい点を取るための学習は「楽しい」になります。仮に、よい点が取れれば素直に喜び、点数があまりよくなかった時はゲームの攻略法を考えるような気持ちで「次はここを工夫しよう」と考えることができます。うまくいってもいかなくても、成功体験として心に残るでしょう。
テストの点数や成績について「よい・悪い」と評価するのではなく、勉強したこと自体を褒め、「できた」という体験を積み重ねていきましょう。
また、勉強をする時間帯や量はお子様自身に決めてもらうことも大切です。
お子様自身が学習計画を立てると、勉強は「やらされている」ものから「自分でやると決めたこと」に変わります。自分で決めたことは自分で責任を取らなければならないため、「やらされている」ときよりもモチベーションを維持しやすくなります。
とはいえ、すべてをお子様一人で考えるのは難しいことです。保護者はお子様の1日のスケジュールや学習目標を見据え、学習計画を立てる手助けをするとよいでしょう。「なぜ勉強するのか」「しなければなにが困るのか」なども併せて考えてもよいですね。
さらに、お子様が学習している時間は保護者もテレビやスマホなどをやめ、読書や資格などの勉強に取り組むとよいでしょう。保護者が進んで学ぶ姿勢は、お子様のよい手本となります。
まとめ
どのような方法を「楽しい」と感じるかは個人差があります。色々試してお子様に合った方法をさがしてみましょう。
勉強は楽しいと感じれば、自主学習の習慣が自然と身につきます。