英語のリスニング力を強化したい。英語塾を選ぶうえで検討するポイント4つ。
小学校から英語の授業が始まるなど、現在の日本は英語学習に力を入れています。学校での英語教育というと、以前は文法や文章の読み書きが中心でしたが、現在は「話すのための英語」が重視され、なかでも「リスニング力」への注目度が高まっています。
受験対策はもちろん、検定や英会話スキルの取得を目的にリスニング力を強化するため塾を利用する場合、どのようなポイントをおいて選べばよいのでしょうか。
英語塾と英会話スクール
英語のリスニング力を高めることができる塾は、学習方針によって「英語塾」と「英会話スクール」に分けることができます。
「英語塾」は「塾」という名前がもつイメージどおり、机に向かって一人で勉強するスタイルが中心です。学習の中心は文法で、リスニング学習の量は塾によって異なります。リスニング力や会話力はつきにくい傾向がありますが、学校と同じ文法中心の学習方法であるため、馴染みやすく、受験対策向きです。
「英会話スクール」は会話を中心とした英語教育の場です。先生と生徒、生徒同士の会話やディスカッションを通してリスニング力と話す力を伸ばすことができますが、スクールによっては受験対策向きではないことがあります。
英語塾を選ぶうえで検討するポイント
- Point1 塾の方針が合っているか
- Point2 子どもとの相性
- Point3 どのような教材やツールを使うか
- Point4 費用はどの程度か
英語塾や英会話スクールは、塾によって学習の方針やスタイル、コンセプトが大きく異なります。文法が中心でリスニングはほとんどないところ、文法とリスニングをバランスよく学習できるところ、会話が中心で読み書きはほとんどしないところ、入試対策が中心のところ、英語に慣れることを目標にしているところなどがありますので、どのような力を伸ばしたいか、なにを目的にするかを検討し、方針の合う塾を選びましょう。
また、お子様の性格や現在のレベルと塾の相性も大切なポイントです。例えば、内向的な性格で人と話すことが苦手なお子様をいきなり会話中心のスクールに通わせるのは子供に無理を強いる形になります。また、英語に対する苦手意識が強いお子様であれば、机の前に座って一人で学習するスタイルは苦手意識を強める可能性があります。 お子様の性格やレベルと塾の相性が合っていないと長続きしないか、何とか続けられても学習効果はあまり期待できません。 教材にどのようなものが使われているかも注目してください。テキストだけではなく、アプリや音声メディアを使ってくり返し「聞く練習」ができるかどうかも重要なポイントです。
英語塾や英会話スクールは費用が高めな傾向があるほか、学習スタイルやレベルによっても料金が異なるというケースもあります。費用負担が大きいと継続が難しくなるので、事前に確認しておきましょう。
まとめ
保護者様でも英語に苦手意識を持つ人は多く、お子様の英語学習をどのようにサポートすればよいかわからないという方も少なくありません。
しかし、塾選びの方法は他の教科と基本的に同じですので、難しく考えすぎず、「なにを目的にするか」「どんなスタイルがあっているか」を中心に検討し、お子様に合う塾を選ぶとよいでしょう。