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伸びる子を育てるには!~受験で成功するために~

伸びる子を育てるには!

聖陵学院は高校受験を通して、
困難を乗り越えて成功を勝ち取る生徒を
育てていきます!

 

~受験で成功するために~

なりたい自分を決めること、決してあきらめないこと、そして「できない、やれない」と思わないこと

 私の経験上、最もよく見られる失敗の原因は、1度の失敗であきらめてしまい、成功したときのことを考えられなくなることです。実力テストや定期テストで1度悪い点をとると、どうしても「自分はダメだ」と思い込んでしまい、「また悪い結果になったらどうしよう」と不安になるようなことばかりを考えてしまいます。反省をすることはいいことですが、この状態ではその後本当に成功することなどあり得ません。今回は、前回お話した“なりたい自分を決めること”と“決してあきらめないこと”に加えて、“できない、やれないと考えないこと”の大切さをお伝えしたいと思います。

大きな成功は、敗北の少し先にある

 私の大学時代の友人に、考古学を研究している人がいます。彼はスーツを着て仕事に出かけるよりも、シャベルとピックを持って仕事へ行くことの方が多く、いつも昔の文けんから遺せきがあるだろうと思われる場所を探し出し、遺せきを求めて発掘を続けています。
 
 以前、彼は遺せきがあるとすい測した場所を1ヶ月以上も掘り続け、小さな土器のかけらを見つけました。それは、苦労の末にようやく掘り当てた幸運でした。そこで彼は、自分のすい理への自信を持ち、さらに大々的な発掘をするために機械を借りることにしました。そのために、大学からもらっている研究費のほかにも借金をしたほどです。掘り続けるにつれ、石器や土器が次々と出土し、夢はどんどんふくらんでいきました。
 
 一度は自分の名前が学会に取り上げられる日が来ることまで夢見ていた矢先、ある日をさかいに突然石器や土器は見つからなくなりました。それからは、いくら掘っても遺せきどころか、ひとかけらの木へんすら出てこないのです。彼は祈るような気持ちで掘り続けましたが、結局すべてが夢と消え去った現実を認めざるを得ませんでした。ついに彼は、掘り出した土器と石器を持ち、絶望に打ちひしがれながら大学へ戻ったのでした。
 
 ところがその後、他の大学の研究隊がその場所をおとずれ、彼があきらめた場所からわずか32cm下に遺せきがあることを発見したのです。言うまでもなく、発見した人の名は学会で大きく取り上げられることになりました。その様子を見た彼は、「これからは、人がやめろと言っても俺は決してやめない」と心に決めました。それ以来、彼はあきらめの早い男から食いついたら放さないしぶとい男へと変わり、なんと最近になってとうとう遺せきを発見したのです。
 
 一時の敗北だけですべてを投げ出してしまうことは簡単です。実際、多くの生徒がこのように夢をあきらめ、捨てていきます。しかし、大きな成功というのは敗北の少し先にいるものなのです。考古学者の彼が、ゴールの32cm手前であきらめてしまった原因は何でしょうか? その原因は、彼の心の中にあった「うまくいかないかもしれない」という想いです。「不可能かもしれない」という気持ちです。「これ以上やってもダメかもしれない」というあきらめです。その気持ちが現実となって現れたと私は考えています。人は、いいも悪いも、頭の中で考えたことを現実のものとして登場させてしまいます。いい未来を考えていればそうなり、悪い未来を考えていればそうなる。物事はいたって単純に動いているように感じることがあります。おそらく、彼は遺せきを掘っている間、「だめかもしれない」という不安をいだいていたことでしょう。しかし、これこそがすべてを失敗にみちびく原因なのです。

聖陵学院が、学力別の席順などを行わない理由

 聖陵学院は、学力別の席順やテストによる自分の位置の確認をひんぱんに行ったりしません。時々、新入生の保護者様から「なぜ学力別席順やテストによる位置の確認をひんぱんに行わないのですか?」という質問が出るため、この場を借りてお答えしておきますが、その理由は生徒に「不可能だ」という気持ちを持たせないためです。学力別席順やテストによる自分の位置や順位の確認は、一見するとそれでやる気を引き出せるように思います。聖陵学院でも過去に取り入れたことがありますが、実際のところ結果はよくありませんでした。なぜなら、学力別席順やテストによるひんぱんな入れ替えを行って以降、生徒たちがどんどん向上することをあきらめていってしまったのです。
 
 どうしてこのような状況になるのか、私もはっきりとしたことは分析できていませんが、1つ確実に言えることは生徒たちが夢を見なくなるということです。「自分はこんなもんだ」「どうせ自分はたいしたことない」。中学生がこんなセリフを口にするようになっていくことに、私はおどろきました。しかも、成績が良い子も悪い子も関係なく、すべての子に見られる結果だったのです。ただ1人、いつも学年のトップでいる子を除いて…。
 
 いつもトップにいる子だけは、決してあきらめを口にしませんでしたが、このシステムがトップの子をのぞいた全員の夢を摘み取ってしまうということだけは、はっきりと分かりました。聖陵学院が学力別席順やテストによる自分の位置の確認をひんぱんに行わないのは、こういう理由です。学力順の席順やテストによる入れ替えや席順の変更を行ったのは、後にも先にもこの1度だけ。それ以後導入していないのは、この反省があるからです。受験で成功するために必要なことは、むりやり競争させることではなく、自分の未来を信じることです。自分の未来を信じる気持ち、この信じる気持ちからすべてが動き、すべてが始まっていきます。ここが最も大切なのです。
 

夢を持って決してあきらめないこと
 できないやれないと思わない

 
勝利する方法は、これにつきます。

何を信じ続けるかで、結果が変わる

 ここで、「できないかもしれない」という大きな心の壁と戦った1人の少女が、それを乗りこえて大垣商業高校に合格した物語をご紹介しましょう。まずは、彼女の合格体験記をお読みください。

合格体験記

高橋 愛

 聖陵学院に入ったときは、「塾に入っていれば自分も安心するし、親も安心するだろう」と思っていました。でも行ってみるうちに、とても覚えやすく楽しい授業で、だんだんと勉強することが苦にならなくなりました。
 
 そして、進路との悩みにぶつかりました。受けたい学校は決めていたけれど、学科のことでずいぶん悩みました。それに、進路指導でも厳しいことを言われショックを受けてしまいました。
そこで、聖陵の先生に相談をしました。そうしたら自信が持てました。本当にありがとうございました。合格できた時は本当にうれしかったです。それも、聖陵学院の先生方が熱心に指導してくれたおかげだと思っています。勉強に関連づけた話がとても楽しかったので覚えやすかったです。

 合格体験記にあった、“進路の悩みにぶつかった”とき。それは、雪がつもった日のことでした。底冷えする寒さの中、私は本部で授業の予習をしていました。すると、彼女から1本の電話がかかってきたのです。「先生、学校で面談があって、大垣商業高校を受けるのはダメだって言われたの」と、彼女は私に相談してきました。その声は完全に自信を失い、かわいそうなほどか細い声だったと記憶しています。
 
 彼女の声のか弱さにもおどろきましたが、私はその話の内容にビックリしてしまいました。私は当時、彼女の点数でそんなことを言われるはずがないと思っていたからです。しかし、詳しく聞いてみると、学校側の進路指導は私の想像を超えて厳しいものでした。私には、なぜ彼女がそんなことを言われるのか、何が原因なのか、まったく分かりませんでしたが、彼女が学校の先生から「受からない」と言われたことは事実。入試を目前にひかえ時間がない中、私も「すぐに何とかしなければ!」と焦りを感じました。この時点で決めていた進路を迷い、何日もむだにすることがどれほど危険なことであるか。それこそ彼女を失敗させることになると思ったのです。
 
 しかし同時に、私は彼女に成功が近づいていることも感じていました。大きな試練のすぐ向こうには、涙が出るような成功が待っている。私は常々そう考えているからです。私はすぐに、彼女の内申点と学校で行われた実力テストの点数を本人に確認し、過去に合格した塾生の点数と照らし合わせる作業を始めました。しかし、やはり何度確認しても、彼女のデータからは「受かる」という結果しか読み取れませんでした。私は彼女を校舎に呼び、三者面談をすることにしました。打ちひしがれていた彼女に私は、「学校ではダメだと言われたかもしれないが、私は大丈夫だと思う」と力強く言いました。目の前でこれまでのデータを見せながら説明したことを覚えています。あとは彼女が自分の未来を信じられるか?それだけでした。
 
 その結果は、先ほどの合格体験記に書いてあったとおりです。彼女は見事に合格を果たしました。その結果に至るまでの間、彼女は「できないかもしれない」という気持ちを必死で打ち消し続けました。学校の先生から「ダメだ」と言われたとき、すぐにあきらめていればこの成功はなかったと思います。

大きな試練・大きな心の壁と戦った後に、成功がやってくる

 私は志望校を決める際、あくまで生徒たちの希望を尊重するようにしています。しかし学校の進路指導では、先生の考え方によって対応は異なります。中学3年生のある生徒は、学校で「君は日曜日に7時間も塾で補習を受けているのか。そんなに長時間勉強して、本当に成績は上がるのか? 短時間に集中して勉強し、あとは家で休んだ方がいいんじゃないか?」と言われたそうです。それを聞いたときには、生徒は実にいろいろな試練にさらされるものだと思いました。
 
 成績が上がるかどうかは、とにかく精一杯やってみないと分かりません。始めからダメだと決めてかかることが、失敗という結果にいたる原因になります。7時間勉強して成績が上がらなければ、8時間勉強する。それでもダメなら、9時間勉強する。そうやって成績を上げていくしかないのです。
実力テストの点数を上げる切り札は時間数です。入試では、たくさんのことを覚えなければいけません。たくさんのことを覚えるとたくさんのことを忘れます。その忘れるスピードを上回って覚えさせることができるかどうか?重要なのはここです。忘れる以上に覚えさせるためには、時間数が必要です。宿題やテストでやらせる方法もありますが、それだとやる子とやらない子、個人個人で差がつきます。最初から差がつくことがわかっている方法をとることはよくないと考えているので、長時間戦略をとっています。
時間数が短いと絶対に結果にはなりません。これは、32年の経験から絶対だと思っています。聖陵が毎年大幅点数アップ者を大勢育てられるのは、他塾の3倍近い授業時間を組んで子供たちと先生が一緒に汗をかく風土があるからです。圧倒的な量の時間数の上に様々な仕組みを入れて、子供たちの成績を押し上げる独特の指導方法があります。だから聖陵学院は結果が出るのです。授業時間が長いからと言って授業料が高くては意味がありません。聖陵は、様々な方法でコストパフォーマンスも大切にし、講座設計をしています。授業料は周辺他塾と同じくらいで授業時間は、2倍から3倍、これが聖陵の子供たちに勝者になってもらうための基本戦略です。

 話を元に戻します。生徒たちはまだ中学生。人生の中でこうした努力の結果、大きな成功を手にしたという経験をしたことはありません。そのため、自分が今やっていることが正しいかどうか、その結果自分が成功するかどうかなど、まったく自信がもてないのは当然のことです。迷いもがきながらも努力を続ける中、学校の先生から、長い間勉強してもしょうがないんじゃないか?というような発言を聞かされたらどう感じるでしょうか。どうしたらいいのかわからなくなるのではないでしょうか?
 
 将来に希望が持てず「自分なんてこんなもんだ」「やっぱりダメなんだ」と思ってしまうでしょう。我々大人でさえ、仕事や生活がうまくいかないときに、やっていることを否定されこんなことを言われたら、自分に自信が持てなくなってしまいます。そう思うと、生徒たちを見ていてかわいそうになることもあります。何でもかんでも人の意見に耳をかすのもよくないことがあります。周りの人のこういう心ない一言が、子供たちの可能性をつんでしまうこともあるということを私たち大人は考えておく必要があります。
 
 成功とは、心ない周囲の言葉や、くじけそうになる大きな試練と戦ったその後に、やってくるものなのです。成功の一歩手前が一番つらいということ、そこで、あきらめてしまうこと。それが一番おそろしいことだということを、私たちは知っておく必要があります。つらい時は、成功の一歩手前に自分が来ているということを私たちはよく理解して、それを肝にめいじておかなればならないと思っています。そして、こういう考えを、体験を通して心に刻んでもらうことが、この先の人生を豊かに生きていくことにつながると考えています。どうなりたいのかをはっきりと決めて、あきらめないこと。この考えを体験とともに実感してもらうことこそ、勉強をする意味だと私は考えて学習塾をしています。

学院長 矢嶋克也

やると決めたら、負けることは考えない

 周りの人が「無理だ」と言ったことでも、自分が信じたら必ず実現する。それを自ら証明した生徒がいます。今回は彼の話を通じて、失敗することを絶対に考えないことの大切さをお伝えしようと思います。はじめに、彼の合格体験記をお読みください。

絶望的な状況でも、人は変わることができる

合格体験記

木村省吾

 僕は聖陵学院に1年間通い続けました。本当にこの1年間は、自分でもよく勉強したとつくづく思います。だからこそ、大垣東高にも合格できたのだと思います。僕は中学3年になっても、初めての受験ということで1学期は実感が全然わきませんでした。そのせいか、1学期の内申点は27でした。この数字では、大垣東高はおろか大垣南高にも行けないと思います。そのときくらいから、家庭学習にも身が入りました。
 
 2学期の始めには、実力テストがあります。このときのテストの点数が志望校に達していなくても、決してあきらめてはいけません。僕の場合でいうと、1回目315点、2回目330点、3回目363点でした。回を重ねるごとに、点数が上がってきました。これは、決して1・2回目と点数が悪くてもあきらめず、塾や家で真剣に勉強した成果だと思います。
 
 そして、内申も34まで上がりました。このときに、努力次第で内申を大幅に上げることも成功できるのだと感じました。そして、この調子で3学期もそれ以上に努力したら、37まで上がりました。内申点が自分の思い通りにならない人は、本当に努力すればおのずと上がってくるということを忘れないでください。そして、学校の先生が進路について厳しいことを言うときも、気にかけてはいけないと思います。不安を抱くと、勉強にも身が入らないからです。明確な目標を持っていれば、成功できるということが、今年初めて分かったような気がします。
 
 塾の先生には、本当に感謝しています。冬期講習や日々の授業など、夜遅くまで僕たちに付き合ってくれて、こんなに熱心な先生方は聖陵学院だけだと思います。本当にありがとうございました。

 木村くんは、中学3年になってから南濃校へ入塾してきましたが、1学期の間はなかなかやる気が出ないようでした。ダラダラしていて、私に怒られたこともありました。そして案の定、成績もあまりよくありませんでした。彼の1学期の内申点は27。9月に受けた実力テストも315点で、これでは大垣南高は難しい状況でした。絶対安全圏といえば、海津高校。しかし、彼は大垣南高を志望していました。
 
 中学3年の9月でこの点数だと、ほとんどの生徒はここで夢を捨ててしまうでしょう。いくらやっても、あと4ヶ月で内申を35、実力テストを360点まで上げるのは困難だと考えるのが、普通だと思います。しかし、彼は、達成したい目標を持って、決してあきらめないという考え方を選択しました。2学期になってからは、彼は実によく努力し、見違えるように変わっていきました。それは、私から見てもよく分かりました。前の授業で分からなかったことは、必ず次までに頭に入れてくるなど、努力を怠らない姿は、とても立派だったと思います。夢を捨ててしまえば、いつでも楽になれたはず。しかし、彼はそうしませんでした。その甲斐あって、内申点は12月の段階で34まで上がってきていました。そして、実力テストも363点まで上がったのです。夢まであと一息のところまで来ていました。
 
 そして、冬期講習となりました。聖陵学院の冬期講習は、毎日5時間の講習に正月特訓と長時間しぼられます。冬期講習の後に行われる1月の実力テストは、運命を決める決戦です。決して失敗は許されません。そのため、生徒はもちろん私たちも、勝利をつかむために寝る間も惜しみ、全力で指導にあたるのです。そんな苦しいときを乗り越えて、彼は1月のテストで386点をとることができました。これで大垣南高は安全圏です。私は胸をホッとなで下ろし、ひと安心だと思いました。
 
 私たちは、生徒を合格させるために血の滲むような努力をします。その分、彼のように点数を上がってきて志望校に合格すれば、やりがいも大きいのです。ところが、ここで私も予想外のことが起こりました。あれは2月末のこと。公立高校の入試まで、あと1ケ月をきっていました。

強い願望が、人生を幸せにする奇跡を起こす

 私が南濃校で授業をしていると、木村くんのお母さんから電話がかかってきました。そして、私に相談があるとおっしゃいました。私には、相談の内容がどんなことなのか、検討もつきませんでした。木村くんは、志望校の合格圏内まで成績が上がっています。なんだか変だなと思いながらも、教室でお待ちしていることを伝えました。そして、彼はお母さんと一緒に南濃校へやってきました。木村くんは私に「大垣東高を受けたいのですが…」と切り出してきました。ついこの間まで大垣南高へ行きたいと聞いていた私は、ビックリしてしまいました。公立高校の入試まで、3週間しかありません。大垣東高となると、内申点が足りないのです。実力テストも、絶対大丈夫と言い切る自信がありませんでした。私は、どう答えていいか分からず、考え込んでしまいました。
 
 もし、ここで大垣東高を受験して失敗すれば、今までの努力が水の泡になってしまいます。気軽に「受けなさい」とは言えません。しかし、本人がやる気になっている以上、無理に大垣南高をすすめて合格しても、彼はうれしくないかもしれません。私は、本人とお母さんに「もしも不幸なことになっても、後悔しませんか?」と聞きました。すると、2人とも「しません」とはっきりと口にしました。
 
 そこからは、本番に向けてまたつらい夜の補習が始まりました。生徒がやると言った以上、私たちが見捨てるわけにはいきません。結果がどうなるか分からなくても、生徒が決めた以上は、私も不合格になるとは考えません。「必ずうまくいく」私もそう自分に言い聞かせながら、特別補習を続けました。

 しかし、木村くんの件に関しては、私も自信がなかったというのが本音です。そのため、それこそ奇跡が起きてくれないかと願っていました。内申点も足りず、実力テストもギリギリ。その上、時間もありません。無理をして病気にでもなったら、それこそ一大事です。私は、彼の補習計画を立てましたが、それも思うように進まず、とても焦っていました。そして、そんな焦りを抱えたまま、入試当日を迎えてしまったのです。
 
 合格発表の日、私はビクビクしながら本部の電話の前にいました。合格発表は9時からです。遅くとも9時半から10時までには、ほとんどの生徒から結果を報告する電話がかかってきます。待っている間は、いつも胃がキリキリと痛みます。お昼頃になっても木村くんから電話がなく、私はもうダメかもしれないと思っていました。
 
 そこへ、1本の電話がかかってきました。大垣東高を受けた他の生徒からでした。彼女は「合格発表の後、すぐにオリエンテーションがあって、お昼まで電話ができなかった」と教えてくれました。そして、そのすぐ後、私は木村くんからの電話を受け取ったのです。彼は低い声で「受かりました」と言いました。私はホッとしました。素晴らしい結果です。夢を持ってあきらめないこと。この教えを信じると、奇跡のようなことも起こるのです。誰1人、彼の受験前の成績では受かると言えなかったのですから、彼の合格を信じていたのは、彼一人だったと思います。人は、いいも悪いも自分の考えていることをこの世に登場させてしまう力があります。私たちは、この人だけが持つ能力についてよく理解して積極的に使う必要があると考えています。悪い未来を考えればその通りになることも多いのです。自分の豊かで明るい未来を想像する力、すべてはここから始まるのです。
彼の合格は本当に奇跡です。しかし、誰も成功すると言ってくれなくても、自分で信じた夢は必ず実現するのです。失敗するときのことは、少しでも考えてはいけません。ちょっとでも考えれば、不安になり、努力に身が入らなくなるからです。そして、本当に失敗してしまいます。
 
 人は、みんな幸せに生きなければなりません。どんな夢を思い描いてもいい。それを実現しようと、逃げることなく前向きに生きることが大切です。途中で苦しいことがあっても、前向きに立ち向かっていけば、自然と自分に自信もつき、なりたい自分になることができる。私は、高校入試で子供たちにこう言った体験をしてほしいと考えています。そしてそれを体験し学んでもらうことが塾の使命だと考えています。

学院長 矢嶋克也