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目は嘘をつきます

掃除をしていて、

いつも思い出す言葉があります。

今日の題名「目は嘘をつきます」がその言葉です。

大学の時、遺跡の発掘調査で、土器の整理をしていた時です。

土器の整理には恐ろしく時間と手間がかかります。

土器をただただ仕訳けるだけでなく、何百万点の遺物をすべて手作業で、

長さを図り、刻まれた文様や、描きつけられた文字などを正確に測ってそれを手描きで描く作業、

それを実測と言います。

私は実測をしていたのですが、その時に、土器を見せられて、

「この表面どう見えますか。」と聞かれました。

「すべすべですね。」と見たまま答えたのです。

「それでは触ってみてください。」

「あれ?すべすべじゃないところがある!!」

「そう、見た目だけで判断しては、描き間違いが起こります。描き間違いが起こると、

全国の研究者が困りますから、目だけでなく、触って確認してください。目は嘘をつきますから。」

目は嘘をつきます。掃除していても、一見きれいに見えて、

実は何かがついていたりすることが良くあります。

 

今日は、蛍光灯の掃除でした。

お?きれいか?と思ったら、蜘蛛の巣がありました。

やっぱり触らないとだめですね!