目は嘘をつきます
2018年10月31日
掃除をしていて、
いつも思い出す言葉があります。
今日の題名「目は嘘をつきます」がその言葉です。
大学の時、遺跡の発掘調査で、土器の整理をしていた時です。
土器の整理には恐ろしく時間と手間がかかります。
土器をただただ仕訳けるだけでなく、何百万点の遺物をすべて手作業で、
長さを図り、刻まれた文様や、描きつけられた文字などを正確に測ってそれを手描きで描く作業、
それを実測と言います。
私は実測をしていたのですが、その時に、土器を見せられて、
「この表面どう見えますか。」と聞かれました。
「すべすべですね。」と見たまま答えたのです。
「それでは触ってみてください。」
「あれ?すべすべじゃないところがある!!」
「そう、見た目だけで判断しては、描き間違いが起こります。描き間違いが起こると、
全国の研究者が困りますから、目だけでなく、触って確認してください。目は嘘をつきますから。」
目は嘘をつきます。掃除していても、一見きれいに見えて、
実は何かがついていたりすることが良くあります。
今日は、蛍光灯の掃除でした。
お?きれいか?と思ったら、蜘蛛の巣がありました。
やっぱり触らないとだめですね!